【ドラクエビルダーズ2プレイ日記8】竹やりで戦う戦士たち……

『ドラゴンクエストビルダーズ2』プレイレビュー 第8話

“強制収容所の暴君”こと、同僚のたっちーの逸話その3。

『ドラゴンクエストビルダーズ2』は牧歌的な雰囲気に満ち溢れているゲームだが、平和にコンコンギコギコとモノを作っていればいいだけの世界ではない。そこは『ドラクエ』らしくキチンと、スライムやらキメラやらキラーマシンやらやらと、少なくない戦闘をこなさなければならないのだ。

今回はそんな、戦闘のヒドい話w

村人に金をかけない女

戦闘の中心となるのは基本、主人公と相棒のシドーだ。とくに、開拓地から離れて冒険をしているときは、シドーが火力のメインとなってモンスターと戦うことになる。

となれば当然、シドーには強い武器を持たせたいと思う。ここでどれだけ火力が出るかによって、主人公の生存率が変わってくるからな。なのでプレイヤーのほとんどが、シドー用の強い武器をひらめいたその瞬間に制作を行い、目つきの悪いこの戦士に装備させていることと思う。

これは何も、シドーにだけ限った話じゃないよね。

開拓地や城はつねにハーゴン軍に狙われているため、少なくない頻度で襲撃を受けてしまう。それも、かなりのモンスターが大挙して攻めてくるので、前出の主人公とシドーだけでは持て余してしまうことも多々あるのだ。

そんなときに頼りになるのが、村で働いているNPCたち。兵士系の連中はもちろんなのだが、やる気に満ちた武闘派の村民や、ときにはかわいい女子キャラまで、剣を振り回してモンスターと戦ってくれる。ありがたいありがたい。

となれば当然のごとく、プレイヤーには、シドーに強い武器を持たせたときと同じ心理が働く。

「せっかく戦う気に満ちているんだし、彼らが強ければ強いほど主人公も楽になるので、可能な限り優秀な武器を装備させてやろう!

こんな感じで。

もちろん俺もご多分に漏れず、手間暇も材料も惜しまずに、最新鋭の武器を村人たちに装備させるタイプだ。

そのときに作れる最強の武器が“てつのつるぎ”なら、てつのつるぎを人数分。“はがねのつるぎ”が作れるようになれば、はがねのつるぎを人数分。そして、属性ダメージを備えた初めての武器“ほのおのつるぎ”なんていう業物が作れるようになれば、それも人数分用意して兵士たちに渡した。作るのめんどくさいし、時間もかかるんだけど、

「彼らは立派な戦力だ……! そのやる気にも応えてあげねば!!」

の精神で、制作をがんばるのである。

……てな内容を、たっちーに話したときのこと。彼女は興味もなさそうに「ふーん」と鼻で返事をしたあと、つぎのようなことをのたまったのだ。

しっかし、キミもマメだね~~~www よくまあ、そんなに面倒なことをこなすわw 寝床といい、畑といいwww」

若干憤慨して、俺が返す。

「いやいや、俺がマメなのではない。キサマが暴君なだけだ!! 寝床も食料も武器も、村を運営していくなら当たり前にそろえるものやろ!!」

たっちーは「ふふん」とせせら笑う。

「そんなことないで! 地べたでもヤツら(村人のこと)寝られるし、飢えてても働けるんや! 武器だって、持参した棒っ切れで十分やねん」

「ちょっと待て」

俺は聞き逃さなかった。持参した棒っ切れ……って、どういうことだ? いや確かに、戦闘に参加する村人はもともと、何かしら武器っぽいものを持っているけど……。それはあくまでも“つなぎの武器”だから、早々に取り換えてやるんじゃないのか?

おずおずと、俺は聞き返した。

棒っ切れって……なんだよwww もともと村人が装備しているものは確かに棒だから、とっとと替えちゃうだろ??」

しかしたっちー、「何言ってんだこいつ」という顔をする。

武器を替えてやる?? そんなこと、するわけないやろ

「え?」

「え?」

俺は震え声で「ま、まさか……」とつぶやき、問題の核心を突いた。

「ま、まさかとは思うが……村人の武器、まったく替えていないのけ!?

するとたっちー、さも当然とばかりに強くうなずく。

当たり前やろ。ヤツらはずっと、初期の武器や。わし、もう『ドラクエビルダーズ2』クリアーしたけど、最後までヤツらは、屈強なモンスター相手に“どうのつるぎ”で戦ってたで」

たまらず、俺は泣き声を出した。

暴君また出たぁぁああああ!!! せ、せめてはがねのつるぎくらい持たせてやれよ!! かわいそうだろ!!

俺の涙の訴えも、暴君には届かない。

えーんや。それでも文句も言わず戦ってくれたんや。……まあ、たまにやられてたけどな」

心から、俺は思った。

(こいつの作った村にだけは、住みたくない……((((;゚Д゚)))))

おしまい……w