大塚角満の熱血パズドラ部外伝 第18話

「さあさあ、さっそく仮面ライダーBLACKを育てて、新たな闇メイメイ内閣を発足させるぞ!!!」

という勇ましいセリフで前回の記事を終えたわけですがね。

ここまで言い切ったからにはきっぱりと仮面ライダーコラボガチャとは縁を切り、すべての資産(魔法石な)はキャラ育成と土台作りに投資するものと思われた。具体的には、モンスターボックスを増やしたり、フレンド枠を拡張したり、スタミナを回復するといった“即・実用”の部分ですな。パズドラをイチから始めるとどうしても、

「1匹でも多く強いモンスターが欲しい!! ……なに!? コラボガチャもやってる!!? じゃあそっちも回そう!! え?? モンスターボックス?? 何それどこかの国のお祭りですかい???

ってことになり、土台作りは後回しになりがちだ。

でもここでひとつ、ルーキーパズドラーの皆様に教訓を伝えたい。ワタクシはこれでも、メインアカウントは“公認”の称号を得たプレイヤーで、パズドラ歴は6年半を数える。ランクも750を越えた、ベテラン中のベテランのひとりだ。そんな先達からの、重い教訓でありますよ。それは、

“パズドラは、土台あってナンボ”

これですよコレコレ。

ガチャは確かに楽しいし、目当てのモンスターを引けたときのカタルシスたるや、ちょっと比肩するものを思いつかないレベルですよ。

でもな、やっぱりガチャは賭けや。強いモンスターを引ければ御の字やが、確率的に考えればダイヤよりも金タマゴが出てくることが多いねん。まだゲームを始めたばかりで、魔法石がいくつあっても足りないような時代に、ギャンブルに走ったらアカン。まずはしっかり地に足をつけて、ゲームの土台を作るべきや。一時の楽しさより、長い目で見て“パズドラ城”の城壁から作っていかにゃアカンよ!!

と、なぜか途中から誰だオマエはって感じになっているが、のちのちのことを考えたらやはり、魔法石が簡単に手に入るうちに、モンスターボックスやらフレンド枠を拡張しておいたほうが絶対にいい!!!!

……そんな、世界の常識は完璧に頭に入っていた俺。魅惑の仮面ライダーコラボガチャと、闇メイメイちゃんの婿である仮面ライダーBLACKの蠱惑的な誘いはキッパリと断り、モンスターボックスの拡張のためにショップに入ろうとしたのだ。

……ところが。

気が付けば俺は、イケナイお店の中にいた。池袋の繁華街を歩いていて、ふと我に返ったときに見知らぬガールズバーに入ってしまっていたときと同等レベルの衝撃である(たいしたことねーなw)。とりあえず、お約束とばかりに驚いてみる。

「!!!!?? ななな、なんで俺はこんなところにいるんだ!!!??」

そしてすぐにニタニタと笑い、下卑た声でのたまった。

「入ってしまったものは仕方がない。ガチャを回すことにしよう」

躊躇なく回したところ……。

俺は「ぶー!!」と、口に含んだビールを噴き出した。

「ががが、がんばって貯めた魔法石だったのに!!! またV3かよおおおおお!!!!」

こうなるともう、歯止めがきかなかった。俺は未クリアーのノーマルダンジョンや、

クリアーすると魔法石がもらえる5000万DL記念ダンジョンに挑みまくって荒稼ぎ。魔法石が6個貯まるたびに仮面ライダーコラボガチャにつぎ込むという、ギャンブル狂のスパイラルに陥っていったのだった。しかつめらしい顔でエラそうに教訓を垂れていたベテランは、日本海溝の底に沈んでいったのであった。

その結果……。



ぜ、全滅………………。ショッカーか俺は……。ダイヤタマゴなんて、かすりもしねえよ……………。

ギャンブルに飲まれた男の慟哭が、オフィスに轟いた。

「こんなことなら、魔法石は土台作りに投資すればよかったよぉぉおおお!!! もったいねえええええ!!><」

後悔しても、後の祭り……。

でもまた、6個貯まったら……ガチャ回すんだろうな、この男www