深夜3時に帰宅し、わずかな睡眠時間を享受していた俺を、スマホのバイブレーションが揺り起こした。

「ん……なん……だよ……」

まどろんだ時間が極小だったことを物語る、まぶたの奥の鈍い痛み。過去の経験から、2時間ほどしか寝られていないことがよくわかった。それでも、枕の横で充電中のスマホを条件反射的に手に取り、「い…ま……何時だと…思ってん……にゃ……」なんてフニャラ声を発して、画面を見ようと努力した。目がなかなか開かずに焦点を合わせるのがたいへんだったが、

(とっとと見て、とっとと寝よう……)

寝ぼけ頭ながら、そんなことを考える。枕の反対側で、飼い猫のルナが寝息を立てているのが気配でわかった。

「なんやなんや……」

スマホのロックを外して“最新のお知らせ”を見ると……お? Amazonからメールが来てるぞ。……えーっと、何か届くことになっていたんだっけ?

この日が、待ちに待っていたタイトル『レッド・デッド・リデンプション2』の発売日であることは、この段階では眠気が勝って完全に忘れていた。

でも……悲しいかな、俺はその事実を、すぐに思い知らされることになってしまう。

「むにゃむにゃ……」

と開けたAmazonからのメールには、シンプルなつぎの一文が記されていたのだ。

「うわああああああああああああ!!!!!!」

あまりの驚きに、俺はうつぶせの状態からコメツキバッタ状に「ばちゅーーーん!!」と跳ね上がる離れ業を演じた。あまりにも勢いよく飛びあがったものだから、傍らで寝ていたルナもいっしょに、

(Φω´Φ;;)なんやなんや!!!??

と上空を舞ってしまう。

でもそれも、むべなるかな。こんなに驚いたこと、ここ1週間くらいではなかったわ(短けーな)。

いやしかし!! これは笑いごとじゃねえ!!!

 「明日中にお届け♪」

って……明日って土曜日じゃん!! 俺、届け先の住所を会社にしちまってるし!!>< てことは、休日出勤までしてソフトを受け取らないと、発売日からプレイを始めるどころか、発売4日後まで触れないってことになっちまう!! 土曜に出社して到着を待ったところで、正確に何時に届くかわからんし>< そもそも自宅と往復するだけでタイムロスだし>< パッケージからデータをインストールするのも何時間かかるかわからないしいいい><

こんなことになるなら、ダウンロード版を買うべきだったか。なんでも『レッド・デッド・リデンプション2』、プレイステーション4用ソフト最大レベルの膨大なデータ量を誇るらしく、まともにダウンロードしたら何時間かかるのかわからない。そこで1週間ほど前からDL版の購入者は“先行ダウンロード”ができて、発売日になった瞬間に遊び始めることができたとか。そういう意味では、かなりのメリットがあったと言わざるを得ない。

「しかし!!!」

すっかり眠気が吹っ飛んだ俺は、布団の上でドタドタと地団駄を踏んだ。いまだアナログ人間な俺は、好きなシリーズであればあるほどパッケージ版を購入して、ゲーム棚に並べておきたくなってしまうのである。『レッド・デッド・リデンプション2』なんて、その最たるものだ。

「どどど、どうしよう……」

こうやってヘッドロックされたジャンガリアンハムスターのように困惑しているあいだに、DLの購入者たちは開拓末期のアメリカ西部を闊歩しているのである。

「もうこうなったら…………アレしかない!!!

ベッドから飛び降りた俺は、光の速さで身支度を始めた。

そして、5時間後--。

 ひょろろろぉぉぉおお~~~……

「お!! さっそくやってるね!!」

出社してきた同僚のたっちーが、テレビに映る『レッド・デッド・リデンプション2』のタイトル画面を見て歓喜の声をあげた。それを聞いて俺はただただ、

|;・`ω・)

こんな顔をしてしまう。それを、不審に思ったのだろう。たっちーが怪訝な顔で質問をしてきた。

ん?? Amazonで注文してた限定版、届いたんやろ??」

俺は「う、うん」とあいまいな返事をし、再び、

|;;・`ω・)

この顔で、おずおずと↓これを差し出した。

たっちーが手に取った。

「ああ、これこれ……って、これだけだっけ? もっといろいろついてなかった?? 限定版だけのオリジナルグッズが」

そして、ついに俺は白状する。

「じ、じつは…………限定版、土曜にお届けって通知が来ててさ^^; コリャまずい! ってんで、さっきお店で買ってきちったよ^^;; いやあ、買えてよかった^^;;; 今日、できなくなるところだったや^^;;;

すべてを理解した同僚が、ついに爆発した。

1日くらい我慢しろやぁぁあああああ!!! 追加で買ってんじゃねええええ!!!!

まあでも、買っちまったものは仕方ないだろ(開き直り)。

怒れる女型の巨人と化したたっちーを高崎の白衣観音と思うことにし、俺はいそいそとゲームを起動した。すると……おお!! は、始まった!! 8年ぶりの、『レッドデッドリデンプション』だ!!

▲辛い数日間になるところだったわ……。

「む……。な、なんか恐ろしく、グラフィックがキレイやないけ。まるで……映画を観ているかのような……」

俺以上に、たっちーが喰いついてきた。でも実際、彼女が驚くのも無理はない。この映像美は……驚きを通り越して、ちょっと呆れてしまうレベルである。プレイステーション3で遊んだ前作『レッド・デッド・リデンプション』のソレも大した表現力だったが、プレイステーション4のパワーを手に入れたことにより、さらに磨きが……いや、まったく別モノの凄まじい世界になっているぞ。


スクリーンショットじゃなかなか伝わらないと思うので、興味のある方は量販店のゲーム売り場で流れているであろう、“4Kモニターに映し出されるゲーム映像”を、ぜひぜひ見ていただきたい。トレーラーよりも圧倒的に、そのとんでもない映像を確認できると思うので。

さて、そんなこんなでついに、『レッド・デッド・リデンプション2』をスタートさせた。まずは序盤のストーリーをなぞりながら、複雑な操作のチュートリアルを行う。使用するボタンは……デュアルショックについているもの、ほぼ全部かな(苦笑)。


こう書くと、

「え……。それ、ハードル高すぎて、プレイに二の足を踏むわ……」

と思われるかもしれないが、これについては、

「無問題!!」

とキッパリ言いたい。じつは前作も同じような操作系統で、俺も最初こそ「うげえ……」と吐きそうになったものだが、そのアクションに対して自然に押したくなるボタンにキチンとキーアサインされている(意味わかるかな)ので、驚くほど操作に戸惑いを感じないのだ。要するに、

「やってりゃ自然に慣れる」

この程度。なのでまったく恐れず、ハードルを飛び越えてきてくださいな。

というわけで俺はこれから、プレイに没頭します。土日はアメリカ西部に入り浸って、10月29日から(できるだけ)毎日、プレイ日記を更新していこうと思います!

 

(C) 2018 Rockstar Games, Inc.

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